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【雑記帳 〜常日頃に思うことの羅列〜 入院しちゃいました!】
2001年3月25日(日)から3月30日(金)まで、入院しちゃいました。
その闘病(?)生活の日記です。(一部、フィクションあり)


 あれ? お腹がヘン
3月22日(木)くらいから、なんとなくお腹がモヤモヤしていた。
でも、そんな「痛い」ほどじゃなかったし、23日(金)の夕方になるまで、モヤモヤが意識の中へ勝手に出入りしている程度だった。どちらかというと、全身の筋肉を締め付けるような疲労や不快感の方が強かった。
24日(土)に起きたときに、右腹に鈍痛を感じた。
あれ? これって、盲腸の痛みなのかなあ。
チョット外せない用があるけど、電話をして休んで病院に行こうかなあ。でも、その場に「いればいい」っていうだけの役回りだから、大丈夫かと出かけて行った。
で、そこに来たメンバーのなかに看護婦さんがいたので事情を説明すると、「盲腸の確率が高い。盲腸でも放っておくと腹膜炎になって、たいへんなことになる。病院で診てもらいなさい」と厳命にも近い忠告。

帰る途々、今日これから行こうかなあ、早めに行った方がいいよなあ、でも入院とかだとヤダから行くのよそうかなあ、などと迷いながらも出した結論は、「明日の朝も同じ症状だったら、病院へ行こう」と。
だって、朝起きたら治ってるかもしれないジャン。盲腸じゃなくて、風邪からの腹痛かもしれないし。

で、明けて25日(日)の朝。やっぱり、同じ。
まあ、悪くなっていない分、いいのかなあ。
ああ、病院か。億劫だなあ。
まあ、朝ご飯食べながら考えようっと。


 久しぶりの病院
日曜日なので急患受付へ。
診察をしてくれたのは、コアラに眼鏡をかけたようなお医者さん。
症状を説明して、触診の段階で、「盲腸のようだなあ。採血とCT、レントゲンをとって結論を出しましょう」とコアラ先生。
CTとレントゲンを撮った結果が出るまで、点滴をしながら明りの消えた待合ロビーの椅子に座って待つ。点滴のせいか、心地いい温度に保った空調のせいか、眠くなってきた。身体の芯に残った疲労が、表面に浮いてきたことまでは覚えてる。
・・・・・・・・。
「検査の結果が出ましたので、どうぞ」という看護婦さんの声で、ハッと目が醒めた。どれくらい、寝たんだろう。
よろよろと診療室へ入っていく。
「盲腸よりも、大腸炎の疑いがありますね。しかも慢性的な」とコアラ先生がきっぱり。
え、え、えー。大腸炎の方が重体じゃん。
それに、慢性的だっていわれても、自覚症状が出たのは、ついこの間なのに。
「それと、これが原因かどうかわからないが、急性肝炎の症状も見られる」
おいおい。ついに肝臓もやられたんか。人生終わりやないかあ。トホホ・・・。
2月にやった献血でガンマGTPの異常値は、これのあらわれだったのかなあ。
「入院して点滴治療されることをお勧めします」
「え? 入院しなくても治るんですか」
「入院するかどうかを決めるのはご自身です。ただ、放っておいたら、悪くなることはあってもよくなることはないでしょうね」
うわッ。顔に似合わずイヤミな言い方をするなあ、このコアラは。
そんな言い方されたら入院せざるをえないジャン。
「入院するとしたら、どれくらいの期間ですか?」
「個人差があるから断言はできないけど、5日から1週間だね」
ボクは頭の中にある26日以降のスケジュール帳をバンバンめくる。
「あの仕事はこっちまで延期ができる。これはココとアソコの間の時間でできるし。さて、問題は、コレとコレが移動できるかだなあ」などなど、けっこうパンクぎみ。
「あのー、手術っていうことはないですよね?」
「うーん。抗生剤のききぐあいによるからなあ。今の段階では何とも言えないなあ」とコアラ先生。
うわー。手術の可能性もあるのか。
手術となると入院期間が長くなるだろうし、腹を切るなんて恐いよなあ。
麻酔の注射はすっごく痛いって話だし。
でも、これ以上痛くなるのはいやだし、昨日聞いた腹膜炎っていうのも恐いよな。
結局、「入院します」と言ってしまった。


 入院日記/3月26日(月)
昨日から入院した。
病名は大腸炎。(後日、盲腸に変更)
昨日と今朝の診察では、「慢性的な症状」とのことだが、お腹の痛みとか自覚症状とかなんて、今まで全くなかったし、正常だと思ってたのになあ。

生理検査室っていう個室で、検診。膵臓と肝臓の検査らしい。
まっ暗になった個室に現れたのは、なんと女医さん。
女医さんはボクのお腹にヌルヌルのローションを手指で広げて、・・・ああ。
まあ、なんかの検査薬なんだろうけど。(笑)

昨日も今日も、アミノフリードっていう袋の中が上室と下室にわかれたやつと、ソルトラクトTMRというやつを朝からズーっと点滴。
同じ名前だけど昨日は黄色かったのに、今日は透明。どこが違うのかわからないけど。

それにしても、暇だ。
飲むことも食べることも禁止!
酒もタバコも、もちろんダメ。
なんて、非人間的なことだろう。
もっと、人間らしく。
では、果して人間らしくとは。

 点滴中

 いてっ!


 入院日記/3月27日(火)
お腹の痛みが、まったくなくなった。快適、快適。
でも、朝の看護婦さんの検診でお腹を押されたらチョット痛かった。
それにしても、お腹がすいた。喉も乾いた。

目が覚めたら、点滴が初日の黄色いのに変わってた。いつ変わったんだろう。

ゆうべ思ったこと。
「医療の現場」をテレビとか新聞なんかがネタにするけど、それで伝わってくるものは、ほんとの現場と違うような気がする。
ほんとの現場には、ネタになるようなDNAとか臓器移植とか、そんなこととは直接的な関係はなくて、お医者さんとか看護婦さんとか「人」が直接関わってる。
入院している人は、手術後の高齢者、さっきまで元気だっ若者、幼い子を家に残してきた若いお母さんなどなど、何かしらの事情を抱えているわけで、そこに大きく関わっているのは、DNAとか臓器移植とかじゃなくて、看護婦さんとか「人」なのだと思う。
大変だと思うんだ。1週間くらい風呂に入っていない見ず知らずの他人のシモの世話をするなんて。
ボクにはきっとできないだろうな。

朝の検診で水を飲むことがOKになり、昼過ぎに水(Evian)を買って飲む。
うめー。
水のうまさ。味はないけど、うめー。

昼過ぎに親父が来たので、朝の検診の詳細を報告。安心してくれたらいいんだけど。
夕方、お袋が来て、寝巻の替えとボク宛の郵便物を届けてくれる。

夕食に配られるほうじ茶を飲む。ほうじ茶って、こんなにうまかったか?
いやー、惚れちゃうね、ほうじ茶に。
思わず、ほうじ茶のヤカンを探し歩いておかわりしちゃったモンね。

点滴の多さと長さに閉口!
左腕には昨日の朝からズーッと針が刺さっている。大きな袋の点滴が終わったなあと思ったら、また同じ大きさの色違いのを持ってきたり、それに追加したり・・・。
いつになったら終わるんじゃい。
ああ、なんか辛いぞ。
喉の乾きは癒されてきたけど、なんかモヤモヤするなあ。

あ、さっきから「おしっこ」によく行ってるなあ。
1時間くらいの間に3回目かも。(午後7時15分現在)

−−−(朝の検診メモ)−−−

今回の病名は、やはり盲腸。
かなり前から痛かったはず、と言われたが自覚症状が出たのは金曜日の夜くらいからと言うと、「我慢づよく出来ているのかもしれない」と。
日曜日の抗生物質の投与に効果があった。順調に回復している。
痛みがなくなっても、まだ膿がある状態なので、それも見守る必要がある。
今回はうまく治ったが、再発の恐れあり。その時は手術すること。
肝臓との因果関係は、採血の結果を見る限り不明。白血球の数が減ると共にガンマGTPの数値も治まっているので関係があるかもしれないが、酒を飲んでない効果かもしれない。
食事については、今日から水を飲んでもOK。
明日の朝から重湯から始まって徐々に通常の食事にし、便の様子を見て退院の時期を検討。

 エビアンを飲む。 うめー!

 あまりのうまさに、エビアンの胴上げ


 入院日記/3月28日(水)
月曜日の朝から左腕に入れていた点滴の針が抜けたのが、明け方近く。
日曜日に刺したのが抜けたのも月曜日の明け方だった気がする。
っていうことは、3晩連続して針をしたまま寝ていたんだ。なんか、気になって眠れないよなあ。(といっても、意識がなくなるほど眠れてるんだけど)

今日の朝から重湯! まあ、「!」マークをつけるほどのことではないけど、ともかく物を食べられるというのは嬉しい。
味の方は・・・。しかたないよね。

来週の予定調整のため、午前11時から12時まで自宅へ外出許可を朝の検診で懇願。
病室にいるときに電源を切っているせいなのか、家で電源を入れっぱなしにしていたら、ここぞとばかりに携帯が鳴り止まず。
そんなに用があるなら、伝言を残せば言いジャン。
やっぱり家に帰ってきたらシャワーは浴びたいじゃない。もう、時間は迫ってたけど、とっとと浴びた。
すっげー気持ちよかったなあ。風呂のありがたみも痛感。

昼食は3分粥、夕食は7分粥。ともに小皿料理あり。
3食ともに味噌汁は付いたけど、具が入ったのは夕食が初めてだった。

今日の点滴は、午後から始めて大きい袋が3つと、抗生剤2つ。
でも、夜の10時には終わったので、久しぶりに左腕をふとんの中に入れて寝られるぞ!

−−−(朝の検診メモ)−−−

重湯を食べても大丈夫なら、今週いっぱいをメドに退院しても大丈夫。
肝臓の方の数値も、腸の方と一緒に落ち着いてきているので心配はないと思う。
ただ、しばらくの間は禁酒・禁煙。油っぽいものも避けること。

 暇だー

 退屈だー

 ああ。暇・・・


 入院日記/3月29日(木)
久しぶりに点滴せずに寝られた。よく眠れたー! って気分。
今までは、やっぱり点滴が気になって、目が覚めてたもんなあ。
きっと、周りの人は迷惑だったろうなあ。

今日は朝から、極めてノーマルな「うんち」が出た。いやー、ホッとした。
写真に撮っとこうかとも思ったけど、そっち方面の趣味はないのでいいや。

入口側の人が午前中で退院したので、そっちへ移動。
今までは6人部屋にボクも含めて5人。一番後に入ったボクは両側に人がいる所になっていた。
いくらカーテンで仕切られてるからって、やっぱり知らないオッサンに両側から挟まれる形だと思うと寝つけないよなあ。
もし女の子だとしたら、余計寝つけないかもね。

今日の夕食から普通のご飯になった。昼からって話だったけど、間違ったのかなあ。
水や重湯を飲んだときのような感動はなくなってた。
慣れって、ヤダなあ。ついこの前までは満たされずにクサクサしていたのに、今じゃご飯が出てきても感動できないなんて。
やっぱり、「満たされていくことに慣れる」っていやだな。
飲まず食わずで飲んだ水や重湯って、スッゲーうまかったのに。

今日の点滴は、大きな袋3つと抗生剤2つと昨日と変わらないけど、今日は午前から始めたので7時に終わった。
今日も腕を気にしないで寝られるぞ。それに、両サイドを気にしないでいいし。
きっと最後の夜だから、ハメをはずして大曝睡してやるツ!

−−−(今日の検診メモ)−−−

明日の採血の結果で、退院。
その後、外来で腸の検査をする。

 アレ(笑)のあと、「気分はどう?」と聞く看護婦さん

 ベッドから眺める廊下は忙しそう


 入院日記/3月30日(金)
昨日も、ホントよく寝た。
消灯時間(9時)を過ぎて、ウトウトはするけどなかなか睡眠の谷へ落ちて行けず、「ありゃ。今日は眠れないなあ」と時計を見たら10時少し前だった。
で、寒さを感じて目覚めて時計を見たら2時。
ああ、意識しないで睡眠の空間に漂っていたんだなあ。
夜明けはまだ遠いなあと思いつつ、蹴飛ばしていた掛け布団をいそいそと直してくるまる。暖かいなあ、ふとんて。ぬくぬくで、気持ちいい。
おばあさんたちの話し声が、廊下から聞こえてきた。時計を見たら6時。
ありゃ、また、いつのまにか眠っていたんだ。
1週間何もしていないから疲れを感じていないので、「眠ること」を意識しないと眠れないかと思っていたけど、いつのまにか意識を失っている自分にビックリ。

顔を洗って、メールを送受信しに外へ出る。
いい天気! 昨日の雨で洗われた空気は、澄み切っていて心地いい。
ボクの退院(うまくいけばね)を祝うかのようだ。

午前7時に採血。これで、ボクの運命が決まる。(オーバーか?) たのむぜ!

ボクの前のおじいさん。
ベッドの横に座って、壁をジーっと見つめてる。
何を見てるの?
何を想っているの?
早くよくなるといいね。

今日の夕食は「かじきのじぶ煮風」で、明日の昼は「スパニッシュオムレツ」。
夜は「白身魚のムニエル トマトソースかけ」かあ。
どれも捨てがたいけど、退院の魅力にはかなわないゾ。

お医者さん。看護婦さん。部屋の皆さん。
ほんと、お世話になりました。
ボクは、退院します。

−−−(今日の検診)−−−

退院、OK!
採血の結果は、全て標準値に入ってる。(ただし、ギリギリもある)
5日間飲み切りの抗生剤を出しておくので飲むこと。
腸の検査を退院後、検査。
※腸の検査日が、担当医とスケジュール調整の結果で4月13日(金)に決定。
 13日の金曜日なんて、なんだかあんまりいい日じゃないような気がするなあ。

 退院の日の爽やかな朝!

 1週間で伸びたヒゲ。1週間で、たったこれだけ・・・

 退院のイメージ写真


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By;Osamu Hasegawa