商品写真やスナップ写真、モデル撮影のグラビア写真、店舗・建物写真などのほか、取材やインタビュー、原稿作成なども評価が高いフリーカマラマン長谷川修のホームページ。写真撮影のほか、動画の撮影、取材やインタビュー、原稿作成なども承ります。写真コンクールや文学賞などでも入賞や入選し、多くの賞を受賞しています。写真も文章も高評価をいただいています。




 スタジオ(事務所)を閉じました
スタジオ(事務所)があったところ
2020年6月30日をもちまして、東京メトロ丸の内線・茗荷谷駅近くにあったスタジオ(事務所)を閉鎖いたしました。

スタジオ(事務所)を閉めたのは、2020年2月から始まったコロナウィルス感染騒動が大きなきっかけではあるのですが、この感染騒動よりも前の2019年末くらいから、「閉めようかなあ」と漠然と考えてはいました。

と言うのは、フィルムでの撮影のときには広いスペースとたくさんの機材が必要でしたが、デジタルでの撮影では以前ほどの機材は必要でなくなり、スタジオ(事務所)で撮影することよりも機材を車に積んでクライアント様の会議室などに出向いて撮影することが多くなってきました。
また、ストロボやスタンドなどの撮影機材を自社で購入して揃え、ボクはカメラと三脚を持って行けば良いような環境をつくってくださるクライアント様もいて、スタジオ(事務所)での撮影が少なくなっています。
クライアント様にはとっては「撮影する商品を選別して梱包してボクのスタジオ(事務所)まで配送する」という手間が省けるので撮影機材を備えてしまったほうが効率が良いそうなのです。
それに、ボク自身も「撮影とともに取材をして原稿を書く」という出向いてのお仕事をいただくことも多くなり、2019年の秋くらいからボクのスタジオ(事務所)で撮影する回数がより少なくなってもきていました。

こうした中で、感染騒動が社会全体に大きな影響となって先行きが見通せない状況となり、家賃、光熱費、スタジオ(事務所)へ通うための電車賃と駐輪場利用料などいわゆる毎月の固定費がやがて重く圧しかかってくるのではないかと思い、余力のあるうちにスタジオ(事務所)を閉じることにしました。

スタジオ(事務所)の貸し間をお借りするにあたって交わした契約書に記された日付が平成10年1月31日ですから、20年以上もの長い歳月でした。
万感、胸に迫ります。
まだまだ長く借り続けたいと願っていましたが、永遠とはいかず、いずれは閉じなければならないのですから、ここは、ちょうど良い区切りなのだと思います。

そうそう。
これからもカメラマンとしての仕事を続けていきますから「廃業」ではありません
スタジオ(事務所)を引き払いますが、自宅を拠点に仕事をしてまいりますので、引き続き、何とぞよろしくお願い申し上げます。

トレペ枠
トレペ枠などの大量の金具
天井に取り付けたヒートン
ゴールデンウィーク明けくらいから、電車が空いている時間帯を見計らってスタジオ(事務所)へ行き、取っておくものと捨ててしまうものなどの整理をし、6月下旬までの間に車で10往復しました。
整理していて胸が詰まることもありました。
たとえば、スタジオ(事務所)を開いて初めてつくったトレペ枠を分解するときです。
博報堂でアシスタントをさせてもらっているときはカメラマンさんの指示でトレペ枠をその都度につくり、撮影が終われば解体しを繰り返していましたが、自分のスタジオ(事務所)なので解体する必要がないので長持ちするようにきっちりつくりました。
長持ちするどころか、スタジオ(事務所)を閉めるまでずっと壊れることなく、ずっと一緒だったのだなあと思うと、不覚にもグググとなりました。
それに、トレペ枠を吊るために天井にはヒートンを取り付けていたのですが、スタジオ(事務所)を開いた直後にお祝いに駆けつけてくれた先輩カメラマンに「良い考えだと思いませんか」と自慢したら、「首も吊れるようにきっちり取付けろよ」と口の悪い冗談を言われたことも思い出しました。

階段を上り下りして物を降ろして車に積んで運転して帰るという作業も、けっこうたいへんでした。
でも、少しずつ時間をかけて整理できたので、ほんとうに取っておきたいものと捨ててしまおうという決断がじっくりできて良かったなあと思います。
業者さんに頼んで一気呵成に片づけたら取っておくものと捨ててしまうものが自宅に満杯になり、かえってたいへんだったと思います。
それに、費用の面でも20分100円のパーキングメーターをきっちり活用して、ブローニーカメラと4×5判カメラを買い取ってもらったら、駐車場料金やガソリン代、ゴミ処分料金を差し引いても「黒字」になるというちょっと嬉しいことになってしまいました。

6月末に賃貸契約を終えるにあたり、4月末に大家さんにお話をしたところ「コロナの影響が出ているのなら家賃について相談にのります」という旨のご配慮くださる言葉をいただきました。
温かい大家さんだったなあと、今になってつくづく思います。
長く貸してくださった大家さんにも感謝していますし、感謝し続けて仕事を頑張ろうと思います。


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By;Osamu Hasegawa