商品写真やスナップ写真、モデル撮影のグラビア写真、店舗・建物写真などのほか、取材やインタビュー、原稿作成なども評価が高いフリーカマラマン長谷川修のホームページ。写真撮影のほか、動画の撮影、取材やインタビュー、原稿作成なども承ります。写真コンクールや文学賞などでも入賞や入選し、多くの賞を受賞しています。写真も文章も高評価をいただいています。


【雑記帳 〜常日頃に思うことの羅列〜 2007年】
 2007年12月14日(金)

ついこの前、11月30日に鞄を新しくしました。
今までは、大きな鞄を使っていて、何でもかんでも詰め込んでいたのですが、今回は少し小さめの鞄を買い、入れるものを「厳選」しました。
「これも使うときがあるかもしれない」とか、「いざというときには、これも必要になる」とかと思って、こまごまといろいろ入れていて、大きな鞄を使っていました。
こういう「これも使うかもしれない」って思ってしまうのは、「カメラマンの性(さが)」なんです。
仕事でも作品でも、ロケに行ったときに使うカメラや照明機材などは、撮影内容に合わせて持って行けばじゅうぶんに足りるのですが、「途中で壊れてしまったら」とか、「想定外のことが起きたら」とかを考えて、予備を持って行くのです。
こういう性(さが)から日常生活でも離れられず、いろいろなものを詰め込んじゃうんですよ。
でも、よくよく考えてみると、鞄に入れたモノのうち、「一日一回は手にしている」というものは、財布や鍵、書類ファイル、メガネ拭き、目薬、イアウィスパー、電子辞書、ケータイ、雑誌、それにノートパソコンくらいなんです。あとは、ほとんど使いません。鞄に入れていることさえも忘れています。
ならばと思い切り、小さめの鞄にして、「一日一回手にするものだけを入れる」ということを原則にしました。
初めのころは、「なくて困らないだろうか」とか、「こういうときに限って必要になることが起きるのではないだろうか」などと思っていました。
でも、鞄を新しくして約半月。
減らしたものがなくて困ったことはなく、今までどおりの生活です。
結局、日常生活で「本当に必要なもの」って、そんなに多くはないのかもしれないなあと思っている、今日この頃です。

 2007年12月12日(水)
今日、ETCを車に付けました。
ETCが設置されて供用始めたとき、ETCの機械自体も高かったし、車を運転しても高速道路は利用することは少ないし、「料金所をノンストップで通過しても、その先100mもすれば渋滞で止まるのだから」という思いなどもあって、あんまり必要じゃないなあと思っていました。
でも、最近になって、ETCで通行すると料金が割引になったり、サービスエリアで出入りができるようになったりと、特典がいっぱいあることとを知りました。いやー。もう少し早く付けとくんだったと、少し後悔しています。
それに、首都高速は、定額制から距離別制へ料金体系を変える予定ということも聞けば、やはり、ETCを付けた方がいいなあと思い、思い切って、取り付けることにしました。
さっそく帰りに、高速道路で一区間だけ走って、「ETC体験」しちゃいました。
料金所のゲートに入っていってもバーが下がったままで、「ありゃ!」と思った瞬間に、「ささっ!」と上がりました。こんなにもバーが上がるまでに時間がかかるとは思いませんでした。
初めてだったので、ゆっくり入ったのですが、「時速20km以下」という標識を守らないと危ないなあ、と感じました。

 2007年11月25日(日)

「秋の日は釣瓶落とし」といわれるように、夕方になると、あっという間に日の入りになります。
この季節は、西の彼方に隠れた太陽と交替するかのように、東の空には、まん丸の月が出ています。
夕方は東にあった月も、夜が深けるにつれて南の天空へと移動します。
青々とした月光が、凛と澄んだ冷気を貫いて地上に濃い影を作ります。
夜の暗さでスポットライトのようにボクを照らし、濃い影が足元にできます。
夜空を見上げると、今日一日頑張ったことへの賛美の光と、明日への励ましの光を放つ月が、にっこりと笑っていてくれます。そして、ボクも、にっこり笑って応えて玄関のドアを開けて家に入ります。
今日も、たくさんありがとう。
明日も・・・。

 2007年11月22日(木)

おとといと昨日、岩手県の二戸へ取材撮影に行ってきました。
撮影内容はプロジェクトが進行中なので具体的にはお話できませんが、いい写真をいっぱい撮りました。
おとといは雨が冷たかったです。夕方にはやんだのですが、昨日の明け方に積もるほど雪が降りました。
午前中は晴れましたが、午後2時過ぎに小雪がパラパラとまた降り始め、夕方にはかなりの積雪になっていました。地元の人も「この時期に、こんな大雪は珍しい」とびっくりしてしまうくらいの積雪でした。
今シーズン、初めての雪です。
寒かったけど、地元の人たちの温かさでいい写真がいっぱい撮れたし、初雪も体験できたし、とてもいい2日間でした。


 2007年11月15日(木)
今月は、あちこちに行くことが多い月です。
誕生日だった3日は高松で取材があり、取材が終わったら津山へ行き、週中には須賀川と須坂へ行きました。
その週末は、熊本を経由して九州のほぼ中央にある宮崎県椎葉村へ行きました。この村は、かつて、壇ノ浦の戦いに破れた平家一門が落ち延びた山深い村で、数々の伝説や逸話が残っています。
これから、岡山を経由して鳥取に行き、来週の半ばには二戸へ行きます。
いろいろなところへ行くと、それぞれの風習や方言などに感動し、心がザワザワします。

 2007年10月29日(月)

昨日は、東京競馬場へ行ってきました。
9月30日の「常日頃」にも出てくる、ボクを競馬の世界へいざなった(笑)Mさんが、天皇賞のペア指定席券の抽選に当たったのです。
このMさんは、馬券は当たらないのに、こういう指定席券とかにはよく当たるんです。
東京競馬場は、長いこと工事をしていましたが、とてもきれいになりました。
「フジ・ビュー・スタンド」と名づけられたメインスタンドからは、名前のとおり富士山がくっきり見え、「幸先いいぞ。今日も、黒字決算で終えるぞ」と思ったのですが・・・・。この日は、残念ながら5千円弱の赤字になってしまいました。


天皇賞は、パドックもスタンドも、たくさんの人でした。


天皇賞で優勝した、メイショウサムソン。


ゴール前の攻防を撮影したら、エイシンが斜行する場面が写っていました。
こういうシーンが写っていると、「写真はシャッターを押さないと写らない」ということを実感します。


たくさんの報道陣と観客に囲まれる武騎手の勝利インタビュー。

昨日の競馬は、馬券がちょっと負けちゃいましたが、とても楽しい一日でした。
まあ、馬券も取れたら言うことないんですけど・・・ね!

 2007年10月22日(月)
神奈川県平塚市のスーパーで、小学生がエスカレータと壁に挟まれて重体となった事故。
その後のケガや快復具合は、いかがなのでしょうか。
警察などの調べては、「エスカレータの壁に取り付けられた板が建築基準法に反して、手すりと同じ高さだったことが事故の原因」ということでした。
でも、ボクが毎日利用するJR宇都宮線の白岡駅のエスカレータに取り付けられた板も、平塚市のスーパーと同様に「手すりと同じ高さ」です。
駅とスーパーでは、依拠する建築基準法が異なるのでしょうか。



 2007年10月18日(木)
パソコンを一時的にでも壊してしまった高知取材の話の続きです。
取材開始が土曜日の朝からだったので、金曜日じゅうには高知入りしなければなりませんでした。
ですので、羽田を昼ごろに飛び立ち、高知市内には3時ごろ到着しました。高知に行くのは、すごく久しぶりだったので、せっかくだから日中について街歩きをしてみようと思ったのです。
高知駅近くのホテルにチェックインし、カメラバッグの中身を少し軽くし、徒歩で高知城へ向かいました。
高知城の周りは公園になっていて、木々はまだ緑のままで、秋の風情には少し早かったようです。


追手門から天守閣へ向かって石段を登る途中、腕を組みながら降りてくるおじいちゃんとおばあちゃんに出会いました。転ばないように、お互いがお互いを支えあうように組まれた二つの腕に、おじいちゃんとおばあちゃんがともに過ごされた日々が表れているように思いました。


敵の侵入を防ぐ構造になっているとはいえ、石段を登るのは息が切れます。うんざりする頃合いの、ちょうど天守閣との中間辺りになる広場で、「高知名物 アイスクリン」が売られています。
どんなものかは定かではないのですが、見本を見る限り、ふつーのシュガーコーンに乗ったアイスクリームのようです。アイスクリン、マッチャ、ソーダ、イチゴ、チョコの5種類あって、5種類全部を乗せた五段スペシャルというのもあるようです。
食べてみたい思いもありましたが、高知は南国とはいえ10月半ばの夕方にアイスクリームを食べるのにはひるんでしまいました。それに第一、お店の人もいませんでした。(笑)


追手通りの信号機には、「A]とか「W]とかの記号が付いています。信号機よって、付いている記号は異なります。
何を意味するのか、わかりません。
ローカルルールなのでしょうが、地元ではない人が車を運転したら戸惑うだろうなあと思います。
土曜日の取材のときに地元の人に質問してみようと思っていたのですが、質問するのを忘れてしまいました。インターネットで調べても、答えがみつかりません。
う〜む。
日本全国には、それぞれの地域の、さまざまな地域のルールがあるものなのですね。

 2007年10月16日(月)
先週末、高知での取材撮影中、ノートパソコンを落としてしまいました。
地面に置いたカメラバッグから落ちた程度だったし、カバーに入れておいたから、大丈夫だと思ったけど、やっぱりダメでした。高知空港へ向かうバスの中で起動したのですが、立ち上がりませんでした。
壊れてしまったことはちょっぴりショックでしたが、「撮影したら、すぐにメモリカードからパソコンに書き込む」というバックアップを習慣にしていましたから、バックアップできない不安がいちばんにありました。「撮影したデータが、トンじゃったらどうしよう」という不安ですね。
それと、このノートパソコンには、スケジュール管理や経費管理なども入っているし、メールアドレスなども消去しちゃったら困ります。
いわば、ボクの生活には欠かせないツールが、このノートパソコンに全て入っているので、ハードディスクが壊れてデータが読み込めなくなってしまったらたいへんなことになっちゃいます。
高知空港に着いてから、パソコンに詳しい後輩カメラマンに相談したら、「見てみないとわからないが、電源がオフの状態でその程度の落とし方ならハードディスクは壊れていないと思う」ということなので、少し安心して帰路につきました。
月曜日の朝に、その後輩カメラマンが診てくれるというので、自宅へ行きました。
そして、症状を診てもらおうとノートパソコンの電源をオンにすると・・・・。
あら!?
正常に立ち上がります。ぜんぜん、壊れていません。
たぶん、ハードディスクの接続端子が外れかかっていただけでなのだろうという結論に至りました。
ただ、「主要パソコンが、このノートパソコン」っていうのはアカンと思い、早速、デスクトップパソコンを購入しました。後輩カメラマンに立ち会ってもらって、「世界で二番目に早い」っていう機種を買いました。
まあ、「二番目に早い」って言われても、「果たして、何が早いのか」なんて、よくわからないんですけどね。(笑)
店員さんと後輩カメラマンが、「これは優秀ですよ」というので、それに決めました。
今後は、そのデスクトップパソコンをメインにし、このノートパソコンは「もっと相即不離な相棒」にしようと思っています。
10日後くらいに届くそうです。
新しいパソコンが届くことを楽しみに、頑張ります。

 2007年10月8日(月)
ある企業の社会貢献活動の取材で、麻布小学校を訪れました。
取材の合間に見た「たてわり活動」と題した掲示板が、とても面白かったです。この「たてわり活動」というのは、6年生を班長として1年生から6年生で構成するグループを作って活動するのだそうです。
この掲示板には、校外活動で行ったレクリエーションの感想文が張られていて、楽しかったゲームだけの感想を書く子もいれば、「お弁当がおいしかった」というだけの子もいるし、全体にわたってレポートした内容の子もいます。また、6年生では、低学年をまとめる苦労や喜びを書く子もいます。
新聞やテレビのニュースで「教育」がよく話題になりますが、「先生たちは努力しているなあ」という現場の取組みの一端が垣間見えたように思いました。
それにしても、掲示板に張ってある写真の中の子どもたちの笑顔はとてもいいです。やはり、子どもたちは笑顔じゃなきゃ、です!

 2007年10月1日(月)
夏の暑さが、10月になってようやくひと段落といった様子です。
昨日から、いきなり寒くなってきました。
秋を通り越して冬っていう感じです。
夕暮れも早くて、5時には暗くなっています。「夏の夕方5時」って、まだまだ太陽が眩しくて暑い時間帯なのに、今の季節は、まさに「秋の日は釣瓶落とし」です。
今年の秋の夜は、読書三昧をしようと思っています。いろいろな本を読んで、想像力と創造力を鍛えようと思っているのです。
季節の変わり目ですので、ご自愛のほどを。

 2007年9月30日(日)

昨日、中山競馬場へ行ってきました。
無線LANが利用できるということでノートパソコンを持って行って設定をしてみたのです。でも、無線LANには接続できているようなのですが、ブラウザでは接続できなくて、結局あきらめました。
データではなく、いつものようにパドックで馬の状態を肌身で感じることにしました。
実はボク、パドックで馬の好不調を見ることに、ちょっと自信があります。
出走成績がよくてパドックで好調に見える馬を買うのは当然ですが、出走成績がメチャクチャいいわけでもないけど惨敗でもない馬が好調に見えたら「中穴」くらいのオッズですから、「おいしい馬券」ということです。こんな馬が馬券に絡んでくれたら、おいしすぎます!
でも、パドックで好調に見えても、出走成績がメチャメチャな馬には手を出しません。オッズを見ると「チョー大穴」のような配当を示しているので、そのオッズの数字に誘われるままに買っていた時期もありましたが、ダメなものはダメなことに気づいてからは、「まずは、出走成績から入る」を心がけています。
ですので、ボクの場合、1レースでチョー万馬券ということはないのですが、そんなに大きな負けもないという具合です。野球で例えれば、「でっかいホームランではなく、ヒットと送りバントで点を稼ぐ」という感じでしょうか。
そうそう。
今日、競馬について書いたのは、昨日の競馬では、ボクを競馬の世界へいざなった(笑)Mさんが、何年ぶりかに「黒字決算」で終えたのです。Mさんは、競馬に詳しいのですが、その深い知識が邪魔をするのか、一発狙いのギャンブラー気質なのかはわかりませんが、長い間「赤字決算」で競馬場をあとにしていました。累積赤字は、もしかしたら日本政府の国債発行額くらいになるんじゃないでしょうか。っていうのは、ちと、オーバーですね。
でも、そんなMさんが、昨日は何を思ったか、ボクの手堅さにならった馬券作戦を展開し、何年かぶりに「黒字決算」で終えました。
もちろん、ボクも「黒字決算」でしたから、Mさんとの長い付き合い史上、初めて、「二人が黒字決算」という快挙があった日なのです。
ささやかな祝勝会(^_^)での酒はおいしかったです。
ただ、このMさん。こんなこと言ってました。
「こんな回収じゃあ、今までの分を思えば、まだまだ。次は、どんと大きく回収してやる」と。
あの〜。
その「どんと回収してやる」と大振りしていたから、今まで三振ばかりだったんじゃないでしょうか。また、大振りに戻るのでしょうか。
まあ、それも競馬の楽しみ方のひとつなのでしょうが・・・。

 2007年9月12日(水)
いやー。ぶったまげました。
こんな無責任なヤツが、日本の政治のトップとは。
びっくりですね。
コイツの場合、なんか、全てが後手後手です。
「政治空白を作りたくないから、今日決断した」のなら、参議院選挙の結果が出てすぐに辞任すればよかったと思うのです。
ましてや、臨時国会の所信表明をした直後に「辞める」というなんて、ずれすぎてます。
というか、議会制民主主義というか、国民の代表の集まりである国会を軽く見すぎています。ということは、国民の方を向いていないということです。
こんなヤツが、日本の政治のトップとは、悔しいというより哀しいです。哀れです。
野球じゃないですが、ヒットが打てないバッターとストライクが入らないピッチャーとエラーばかりの野手のチームで、なおかつ監督の選手起用と采配が悪かったら、絶対に勝てないですよ。
コイツがトップでやってきた、一年にも満たない政治は、例えればこんなことです。
今年の1月18日に書いていますが、このときにもコイツのダメさ加減を感じましたが、日を重ねるごとに、より一層ダメダメぶりにハクがついていました結果ですね。
かつて、宇野宗佑元首相は女性スキャンダルで3ヵ月足らずで退陣しましたが、あれは、記者懇談でのオフレコ発言を記事にしてしまったマスコミには「フェアじゃないなあ」という思いもありましたが、コイツの場合、あれ以上のダメぶりです。
コイツは、日本の政治史上最悪の首相として歴史に残ることでしょう。
それにしても、政治実績がゼロに等しいコイツを支持率70%以上の首相に担ぎ上げておきながら、あっという間にこき下ろすマスコミにも疑問ありです。
まあ、マスコミに乗せられちゃうのもコイツの無能ぶりが原因でしょうけど。
ほんと、哀れです。

 2007年8月27日(月)
今年の夏も暑かったです。
パソコンのキーボードを叩く左手首は、腕時計の部分だけ白い日焼けのあとが残ります。

ボクの撮影スタジオが、とっても広くなりました。
10年間、あるNPOの事務局を務めていたのですが、いろいろなことがあって、その活動から縁を絶つことにしました。そして、ボクの撮影スタジオに置いてあった10年分の運営書類やグッズなど撤去してもらいました。なんと、トラック一杯分の荷物です。
「ボクの撮影スタジオは、こんなに広かったのか」と感嘆しました。
今まで、大掛かりなセッティングで撮影をするときは、そのNPOの荷物を片隅に寄せたり廊下に出したりしながら行っていましたが、これで、そういう苦心をしないですみます。
NPOの荷物が侵略していた機材棚も空いたので、新たな機材を購入できそうです。

 2007年7月18日(水)

池袋の量販店の階段にある広告です。
行くたびに気になっています。
タレントの菊地桃子さんが写っている家電メーカーの広告なのですが、写真が張られているのは消火栓の扉で、消防のマークが鼻と唇をちょうど隠す位置にあります。
ドキッとする可笑し味と、ちょっとエロさを醸し出す光景です。
計算しての設置なのかどうかわかりませんが、なかなかインパクトのある光景です。

 2007年7月12日(木)
撮影機材をたくさん車に積んで、取材撮影場所近くの駅のロータリーで編集者を待っていたときの出来事です。
入園前くらいの小さな男の子が、母親と一緒に階段から降りてきました。ロータリーを一人でとことこ歩き出し、3、4歩のところで転んでしまいました。
平らなアスファルトですから何かに蹴躓いて転んだのではなく、バランスが崩れて前に手を着きながら転んだので怪我をするほどではないにしても、きっと男の子にとっては心理的にショックだったのかもしれません。
大きな、それこそロータリーの向こう側にもじゅうぶん聞こえるくらいの大きな声で泣き出してしまいました。
母親は、男の子の前に腰を落とし、優しく抱きしめ背中を撫でます。
すると、男の子は、さっきの大泣きが何だったのかと思えるほど、ニッコリ顔に戻っていきます。
「本物の愛情」を見たように思えました。
ただ、黙って優しく抱きしめる。
それが、なかなかできないと思うのです。
ボクなんか、きっとオロオロしちゃって、「男だったら泣くんじゃねぇよ!」と言い放ってしまうかもしれません。
母親の愛情の素晴らしさを見ました。

 2007年6月18日(月)
久しぶりに埼京線に乗ったら、二人の女の子の会話が耳に入ってきました。
どうやら、片方がもう一方に恋愛相談しているようです。
「電車の中で、まったくウゼ〜ぇ」と思ったのですが、ついつい耳を傾けてしまいました。
恋に悩んでいるのがチナツで、相談を受けているのがカナ。どっちも、ギャルっぽい。
どうやら、チナツは付き合い始めて1ヵ月くらいの彼がいて、冷たくなっちゃったことで悩んでいるようです。
「みんなの前で、いっつも『お前なんかいなくてもいい』みたいな態度されちゃうと、『どうしたらいいの?』ってわかんなくなっちゃって泣いちゃいそうになるの」とチナツ。
カナは「女の子は我慢しよう、我慢しようとしちゃうけど、我慢しないで、自分の不安な気持ちをぶつけたらいいよ」と、おおっ、けっこういいこというじゃないですか。
「でも、追いかけたら離れちゃうかもしれないよ」と目がウルウルしてくるチナツ。
「追いかけるんじゃなくて、不安な気持ちをぶつけるの。それで、離れちゃうんなら、それまでの仲なんだよ」
「アイツは、チナツが自分のことが好きって甘えているんだよ。そんなことに耐えていたらチナツ自身がダメになっちゃうよ」
「このままの二人を見ていたら、みんなは『別れな』って言い出すよ。そしたら、ほんと終わりになっちゃう」
おおぉッ。ほんと、なかなかいいこというじゃん、カナ。
偉いなあ、カナ。
なんか、惚れちゃうぞ。(笑)
同世代の子どうしに相談するっていうのは、どこか感情が入って結論が出せず、「グチり合い」に陥りやすいのかなあと思っていましたが、このカナとチナツの会話はきちんと成立していました。
この「相談事の成立」は、カナの力が大きいのではないかと思います。
それにしても、こういやって「恋愛ごと」に悩むというのは、苦しいけど成長するには必要な要素ですよね。
ボクは、いつの間にか、こういやって「恋愛ごと」に悩まなくなってしまいました。成長が止まっているのかもしれません。
よし! 「恋愛ごと」で悩んでみるか! 成長するために。

 2007年5月22日(火)
21日と22日に、ボクの大好きな街、大阪へ行きました。
約一年ぶりだと思います。
大阪駅から甲子園駅へ向かう、昼間の阪神電車に乗ったのですが、車内の光の状態に違和感を感じました。よーく観察してみると、車内の電燈が消えています。
天井からの光がなく、窓からの光だけだったので違和感があったのですね。すなわち、トップライトがなく、サイド光だけだったので「見慣れない光の状態=違和感」だったのです。
「昼間の車内の電燈は消す」というのは、いかにも合理的な大阪人らしいところですね。
エスカレータは右待ちだし、関西弁を堂々と使うし。(笑)
「女の子のかわいさ偏差値」が、全国第3位っていうところが惜しいなぁ。
あっ。この「女の子のかわいさ偏差値」っていうのは、ボクの偏見ですけどね。でも、青森県と福井県以外の全国の都道府県を渡り歩いた上での実測ですから、かなりの確度で当たっているはずです。
まぁ、とにもかくにも・・・。
やっぱ、好きやねん、大阪!

 2007年5月15日(水)
爽やかな初夏の陽気が続きます。
窓辺のソファでまどろむ、穏やかなひととき。
太陽に熱せられた空気を、薄く開けた窓から吹き込む涼やかな風がリセットしてくれます。
今年のゴールデンウィークも撮影していました。今年は、地方でのロケ取材撮影が連日続いたので、新幹線や在来線の特急、飛行機などを乗り継ぐ毎日でした。
新幹線や飛行機の座席は間近でも予約できたので、ニュースが伝えるほど大混雑ではなかったです。伝える映像も、全体を見せる「引き絵」はほとんどなく、アップのシーンが多かったと思いませんか?
なぜかといえば、東京駅も羽田空港も「大混雑」ではなかったからです。
これは、「ゴールデンウィークは大混雑しているもの」と結果ありきの取材姿勢がもたらしたもので、こういうトリック映像による報道は糾弾されないのでしょうか。もしくは、自らを省みない者たちが多くてジャーナリズムといえるのでしょうか。
あっ! そうそう。
今回は、こういう怒気を含んだコラムにするつもりはなかったのでした。
新幹線や飛行機は大混雑ではないにしろ、小さな子どもたちの手を引く家族がたくさんいました。
そして、新幹線の車窓から見る、大きな瓦屋根の家々。きっと、この家の中では、たくさんのご馳走と、たくさんのお土産を用意して、じりじりと焦慮感にも似た待ちきれない気持ちを胸の奥に抱えているのだろうなあと思いました。
新幹線に乗り合わせた家族たちのふるさとは、車窓から見える家ではないし、里帰りではなく旅行なのかもしれませんが、でも、「待ちわびている誰か」がそれぞれのふるさとにいるはずで、遠くに住まう待ちわびている誰かに会いに行くのでしょう。
ボクは、生まれたのも育ったのも今も住む家なので、「遠くのふるさと」はありません。日常こそがボクにとっての「ふるさと」なのかもしれません。
でも、海外から成田空港に着いて高速道路で都心に向かっているとき、自然豊かな地方から羽田空港についてモノレールで都心に向かうときなどには、「帰って来た」という安堵感があります。ですので、「遠くのふるさと」に帰るときの安堵感や安心感は、きっと、こういう気持ちなんだろうなあと想像するだけですが、そう思います。
そういう思いをいっぱい乗せて、新幹線は走り、飛行機は飛んでいたのでしょう。
今年は、ほんわりとした気分になるゴールデンウィークでした。

 2007年4月25日(水)
朝、打合せ先へ向かう地下鉄の電車の光景です。
茗荷谷駅から乗ったら乗車マナーの悪いヤツが目につきました。
パーマのかかる長髪をオールバックになでつけ、金縁のメガネ、金の時計に金のブレスレットに金のカフスという、まあ、まるで「黒服のあんちゃんの朝帰り」と思うようなイデタチなやつです。
エナメルの靴を履いた足を大きく前に投げ出して組み、座席を2人分で座っています。
車内は珍しく空いていて、そのあんちゃんの隣が空いていたので座りました。
男性ホルモンいっぱいの香水に、ムセ返りそうになります。
で、そのあんちゃん、本を読んでいます。
どんな本を読んでいるのかとチラ見すると・・・・。
 ・毎日を120%で生きる
 ・余計に仕事をする習慣を身につける
 ・「絶対にやる、絶対にやれる」といい信念を持つ
などの小見出しがゴシックで書かれた文字が読めます。
おぉ!
朝から自己啓発本を読んでいたのですね、このあんちゃん。
う〜む。
自己啓発本を読む前に、乗車マナーが最悪ってことに気づけよ、って思っちゃいました。
その手の本は読まないのでわかりませんが、「まず、人を気づかうこと」っていうことは書かれていないのでしょうか。
まずは、そこから始めないと、自分を磨くことにはならないと思うし、それがちゃんとできる人であれば、そういう本に教えを請わなくても幸福な毎日なのだと思うのだけどなぁ。
なーんてことを思っていたら、降りる駅を乗り越しちゃいました。(>_<)

 2007年3月27日(月)
ちょっと、見てはいけないものを見てしまったような気がします。
先日、自宅へ帰る電車内での出来事です。
ボクは吊革につかまってケータイでメールをチェックしていると、座席に座って文庫本を読んでいる女の子がケータイの向こう側に見えます。
その女の子は、文庫本を右手で支え、もう一方の左手はというと・・・。
なんと! 鼻の穴を掻き回してます!
しかも、掻き回した指を唇や舌で拭っています。年齢は20代中盤。読んでいる文庫本は、表紙のデザインから新潮文庫と思われます。けっこう可愛い顔しています。
そんな女の子が、鼻の穴を掻き回し、しかも、その指を舐め回すとは!
池袋から大宮までの約30分弱。掻き回しては舐め、ほじっては舐めを繰り返しています。
写メに撮りたい衝動がありましたが、面倒なことにはなりたくないので言葉のみ。
イヤー。
裸とかパンツのチラ見とか比べられないくらいの衝撃でした!

 2007年2月1日(木)
嬉しいなぁ。
昨日までネガティブな書き出しになっちゃいましたが、今日はとても嬉しい一日です。
というか、嬉しい出来事の連続でした。
掛川へ撮影に出かけたのですが、早朝5時30分には西の空に大きな、まん丸の月が輝いていました。車の運転がおろそかになってしまうくらい、とてもきれいな月を見ることができました。
やはり、「日常のパターン」から外れることも大切かもと思います。
掛川での撮影も、いっぱいいい写真が撮れました。
そして、帰ってからメールを受信したら、とある編集部からのお仕事の依頼(名前、依頼内容などは、今はお話できませんが)をいただきました。
そのご依頼のメールの中に、「師匠が太鼓判を押してくださった」とありました。
実は、これが今日一番の嬉しい出来事です!!
今日は木曜日で休肝日でしたが、あまりの嬉しさにお酒を飲んでしまうほど嬉しいのです。というか、こんな嬉しいときに飲まなきゃ、お酒を飲む機会ないでしょ!(笑)

 2007年1月31日(水)
哀しいなぁ。
3回も連続して、ネガティブな書き出しになっちゃいますね。(笑)
それにしても、ダメダメの連続ですね。安倍内閣は。
柳沢大臣は、福祉を統括する官庁の長でしょう。
その本人が、「女性は子を産む機械」と発言してしまうのは目をそむけたくなるほど醜いです。こんな人が、福祉や医療といった命や生活を一番に思わなければならない官庁の長なのです。
たぶん、この人は、あの「北の国」の将軍様と同じなのです、女性観が。「お喜び組み」を権力によって作ってしまう、かの国の将軍様と同じです。
その人と同じように、人と人と思わない人が、命や生活に直結した官庁の長である日本は、安倍首相がスローガンにする「美しい国・日本」のあるべき姿なのでしょうか。
まあ、そもそも、この安倍首相からして「人を思いやる気持ちはない」ということは、1月18日に述べたとおりです。
ほんと、優しくない内閣ですよね、安倍内閣は。
こんな人たちが「美しい国」とどんなに叫んでも、共感できないです。
「共感できない=政治不信」が続くのです。

 2007年1月26日(金)
悔しいなぁ。
今日も、ちょっとネガティブな書き出しです。(笑)
というのも、いただいた年賀状のお年玉の当選番号を調べたところ、なんと、お年玉切手シートが1枚しか当たりませんでした。年賀状を重ねた厚さが5センチ以上になるほどいただいたのに、結局、切手シートが1枚だけでした。
毎年、同じくらいの年賀状をいただいて、切手シートは4〜5枚当たるのに、当たらない年は全然ダメですね。
そうそう。
それに、もっと悔しいのが、2等の「特産品小包」にかすっている番号が多いことです。まあ、チップやファールだと塁に出られない野球と同じで、当たらなきゃしかたないんですけど!!
(5161)
 ・5136
(7093)
 ・7098
 ・7087
(7485)
 ・7458
 ・7495
(9614)
 ・9648
 ・9667
ああッ。でも、こうやって書き出してみると、「似ている」けど、そんなに「惜しい」というほどではないですね。
悔しいですけど、まあ、よしとしましょう。

 2007年1月25日(木)
寂しいなぁ。
のっけから、ちょっと気が沈んだ書き出しですが、寂しいなぁ。
さみしい? さびしい?
どちらの読み方が正しいのかわからないけど、寂しいなぁ。
いやぁ。何を寂しがっているかというと、昨日、ケータイを事務所に忘れて帰っちゃったのです。帰りの電車で忘れたことに気がついたのですが、「まぁ、一晩くらいはケータイなくてもいいかぁ」と思い、帰宅しました。
そして、今日の朝、事務所へ着いてまっさきに着信を確認したのですが、着信ゼロ!!
そうです。一晩誰からも電話もメールもなかったのであります・・・・。(哀)
まぁ、ボクの仕事は報道系ではないので緊急連絡はほとんどないけど、着信ゼロはなかろうモン!(>_<)
ボクは人気ないなぁ。
だから、寂しいなぁ。
つくづく、そう思いました。
そうそう。
今夜は、事務所の隣りの建築デザイナーさんが亡くなっての偲ぶ会がありました。
ご案内をいただいた会場がバーでしたので、出席者は数十人かなぁと、そんなに多くはないのだろうなぁと思っていたのですが、100人を越えようかと思うほどで、会場にいると息苦しいほどでした。亡くなられても、たくさんの方に偲ばれる生き方をされて来られたのだなぁと感慨深くなりました。
その方には、階段などでお会いするたびに、とても温かいまなざしで、いくつもの温かい言葉をかけていただいていました。
朝は「ケータイ忘れた事件」でボクの不人気ぶりを痛感し、夜は「偲ぶ会」で亡くなられても親しまれる人柄とか人の深情けとかに接する一日でした。
なんか、ちょっと嫉妬してしまう夜です。

 2007年1月21日(日)
昨日(20日)は、学生時代にともに「ロッテリア」でアルバイトをしていた友人たちと飲み会でした。
学校の同級生とか、血縁とかではないのに、不思議にもう20年もの長い時間、一緒にいるメンバーたちです。
すっげー(笑)、楽しい飲み会でした。
こんな楽しい時間は、チョー久しぶりでした。
ロッテリアでのアルバイトは楽しかったから、今でも集まると楽しいのでしょうね。
あと、みんながみんな、それぞれの生活で、幸せをいっぱい持っているからなのかなあと思います、たぶん。
なんていうのか、でっかい幸せじゃなくても、ちっちゃい幸せを、いっぱい、いっぱい、たくさん、それぞれが持っているからなのかなあと思うのです。
もちろん、「ついてないや」って思うことも、泣きたくなることも、きっとあると思うのです。
でも、小さな幸せをいっぱい持っているから、へこたれずにいられるのかなあと。
そして、そういうメンバーたちの集まりだから楽しいのかなあ、と思います。

 2007年1月20日(土)
年があらたまって、早くも半月が経とうとしています。
このホームページも、気がつけば、昨年が10周年だったのです。
そういう区切りでもあるし、いろいろな人から「もっとかっこいいレイアウトにすべき!」と叱咤激励があり、大幅にレイアウトを変更しました。
いかがでしょうか?
ご感想をお聞かせいただけたら、幸いです。

 2007年1月18日(木)
12年前の1月17日は阪神大震災が起き、日本国中が混乱と哀しみの只中へと沈んだ日です。
大勢の人が犠牲になり、たくさんの人たちが怪我をしました。
その惨事を教訓に、震災への備えが確立されてきました。
先日の13日(土)も、北海道沖で大規模な地震が発生し、津波警報が出されて多くの人が避難するニュースがありました。
そんな中、ちょうど、安倍首相が欧州各国を訪問した報告記者会見がフランスから生中継されました。
ボクは、安倍首相の第一声は、避難している人たちを気遣う言葉で始まるであろうと思っていました。
しかし、そのような気遣いや慮るメッセージは一言もなく、放送は終了してしまいました。

ボクは、安倍氏に日本のリーダーである首相という役務を任せていいのだろうか、と疑念の思いが沸き起こってきました。
あの記者会見の最中、マイナスの気温という酷寒の中、避難を余儀なくされた人たちを思う言葉はないのでしょうか。
ああいうときこそ、「避難されている皆さん。ご無事でしょうか。厳しい寒さの中での避難はたいへんでしょうが頑張ってください。フォローは国にお任せください」というような言葉がリーダーから聞けたなら、避難している人たちはどんなに心強いことでしょう。
というか、ああいうときこそ、リーダーが発する言葉ではないでしょうか。
逆に言えば、ああいうときに温かい言葉が発せないというのは、リーダーとしての資質がないことでしょう。
温かみのない、こういう人が「美しい国・日本」といっても、どーも信じることができません。
この人が、「美しい国・日本」である首相である限り、「美しい国・日本」がだんだんダメになってくるように思えてなりません。
あっ。もしかしたら、首相の外遊中は国内の情報は伝わらないのでしょうか。
もし、そうだとするならば、日本が美しいか美しくないかを論じる前に、情報管理の方法を論じなきゃね。(怒!)

 2007年1月17日(水)
昨日(16日)は、いい一日でした。
博報堂のアシスタントの時代をともにしたカメラマンが大阪で活躍しているのですが、昨日は、千葉県柏市で撮影があり、お手伝いをさせてもらいました。
同じ時代に、同じ喜びや苦しさを共有してきた人との約20年ぶりの仕事は、懐かしさ、学び得ること、充実感、そして楽しさいっぱいの、いい一日でした。


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By;Osamu Hasegawa