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【雑記帳 ~常日頃に思うことの羅列~ 2023年2月】
 2023年2月28日(火) 冬の函館
新幹線の車窓から
五稜郭の堀のボート乗り場
誰かの足跡
今月は、函館へ行かせていただきました。
函館へは、春や秋に行ったことはあったのですが、冬は初めてで「寒いんじゃろうなあ」と思っていましたが、やっぱり寒かったです。
余裕をもって行こうと思い、撮影前日の午後に函館に着いたのですが、一面の雪に驚きました。
歩道も凍っていてツルツルで滑らないように歩いたので、駅から数分のところにあるホテルまで、けっこうな時間がかかってしまいました。
ホテルに荷物を預けて五稜郭へ行ったらボートが乗れる堀は雪に埋まっていましたし、積もった雪に踏み入れたのか誰かの足跡はけっこう深い穴になっていました。

そうそう。
日本航空からもらった株主優待券がいっぱいある(実は、コロナ禍で日本航空株が底値のときに少しまとめ買いしました)ので、飛行機で行こうかなあと思ったのですが、調べてみると、函館へは飛行機よりも新幹線のほうが便利なのでした。
飛行機だと、1時間ちょっとかけて羽田空港へ行き、30分くらい出発まで待って、1時間40分かけて函館空港へ飛んで、着いてからバスを待って30分くらいかけて函館市内に辿り着くということになり、飛行機も新幹線も時間的に変わらないのです。
しかも、新幹線の場合、乗換は大宮駅だけの一回なので、座席に座っているだけで函館に連れて行ってくれるのですから楽チンです。
それに、雪が降ると飛行機は欠航になる心配がありますが、新幹線ならとんでもない大雪にならない限り走り続けてくれます。

当日は晴天でしたが、仙台では積雪はなかったのですが、盛岡へ向かう途中くらいからの街は積雪していて、青森へ着くころの車窓の眺めは白一色という感じでした。

いやー。
冬の函館は寒かったし、深い雪にびっくりしました。
ボクのような軟弱者は、こういうところで暮らしていけないと思いました。
でも、朝市のお店の海鮮丼、根室花まるの寿司、ラッキーピエロのハンバーガー、あじさいの塩拉麺と美味しいものばかりを食べさせてもらい、今回も、やはり、良いロケ旅でした。

そうそう。
寒いながらも、五稜郭以外の市街を歩いてもみて、そのときに撮影した写真を作品風に仕上げてみました。


 2023年2月24日(金) 第二音楽室(著・佐藤多佳子)
第二音楽室(著・佐藤多佳子)
佐藤多佳子さんの「第二音楽室」を読みました。
ピアニカ、合唱、リコーダー、ギターと4つの楽器をモチーフにする、学校での4つの短編小説集です。
人と人とのあれやこれやや恋心、凄惨ないじめのトラウマなど、学年とかクラスとかで起きる出来事に音楽が絡んで、明日が開けていくようなストーリーでした。
こういう柔らかくて優しい物語は、やっぱり良いなあと思います。

 2023年2月23日(木) 朝が来るまでそばにいる(著・彩瀬まる)
朝が来るまでそばにいる(著・彩瀬まる)
彩瀬まるさんの「朝が来るまでそばにいる」を読みました。
お腹に宿った胎児、妻、母親、そして自分自身と死んだはずの者が彷徨う短編集でした。
こういう筋書きの中で起きる出来事って非現実的で、なんか馴染めないなあと思うのですが、一方で「さもありなん」と思えてしまう不思議な物語たちでした。

 2023年2月22日(水) 骨を彩る(著・彩瀬まる)
骨を彩る(著・彩瀬まる)
彩瀬まるさんの「骨を彩る」を読みました。
妻を亡くした男、その男と恋する寸前に分かれてしまうバツイチの女、その女の同級生であり銀座に店を構える女、その女と夜行バスで出合った女子大生は妻を亡くした男の不動産屋で働く男とオンラインゲームでつながっていて、とせつないけれど、温かい物語が紡がれる連作短編集でした。
「人には、他人にわかってもらえないものを抱えているし、他人にはわからないものを抱えている。でも、それでも、人は他人に寄り添い、そして、誰かに寄り添ってもらいながら生きている」というようなメッセージをボクは汲み取りました。

 2022年2月21日(火) 夜の朝顔(著・豊島ミホ)
夜の朝顔(著・豊島ミホ)
豊島ミホさんの「夜の朝顔」を読みました。
田舎に暮らす女の子の小学一年生から六年生までの揺れ動く心理を描く物語でした。
病弱な妹、幼稚園も一緒に通った幼馴染の女の子、6年間変わることのないクラスメイト、いじめられっ子やいじめっ子などとの関係に悩む心理描写が巧みです。
そして、六年生になって芽生えた恋心も、ちょっと切ないです。
こういう女の子が成長して、どんな大人の女性になるのか、続編のような作品も読んでみたいと思いました。

 2023年2月20日(月) あのひとは蜘蛛を潰せない(著・彩瀬まる)
あのひとは蜘蛛を潰せない(著・彩瀬まる)
彩瀬まるさんの「あのひとは蜘蛛を潰せない」を読みました。
すべて母の言うとおりにして暮らしてきたことで、母への畏怖の感情から抜け出すことができないドラッグストアの女性店長が主人公の物語です。
母だけではなく、兄、兄嫁、部下やパート、そして八歳も年下の恋人との関係を上手く保とうとするがゆえに心が傷ついて、それでも足掻いて良い関係を築こうとする姿が凛々しく思いました。
最後は、なんかでき過ぎ感があってご都合主義な感じがしますが、なかなかハートウォーミングなストーリーでした。

 2023年2月18日(土) 都市計画家徳川家康(著・谷口榮)
都市計画家徳川家康(著・谷口榮)
谷口榮さんの「都市計画家徳川家康」を読みました。
現代の東京の繁栄は、近畿地方が日本の中心だったときに片田舎の江戸を徳川家康が開拓し、やがて征夷大将軍になって政治の中心である幕府を開いたことに始まります。
当時の東国の繁栄地である小田原や武家の聖地である鎌倉などではなく、江戸だったのかという命題に対して、さまざまな学説を読み解きながら、徳川家康が江戸はどのような土地で、その土地の利点を活かしながら、どのような町にしていきたかったのか解説していきます。
冒頭は、「石器時代や縄文時代には、江戸はどのような土地だったか」という地質学的な観点から入り、徳川家康を神格化することなく、さまざまな観点から徳川家康とその後に続く秀忠や家光がどのように考えていたかがよく理解できました。
なんか、納得っていう感じです。

 2023年2月7日(火) なんと、ありがたいことか
信州割のクーポン
先々月のはじめ(ということは昨年の話)くらいから、いろいろな方々から、いろいろなご依頼をいただき、なんか、ちょっとヘトヘトになりつつあります。
年末年始ということで大掃除がありながら、製品をお送りいただいて自宅で商品撮影をさせてもらったり、カメラバッグを担いで取材撮影や車に機材を積んでロケ撮影に出かける毎日です。
時間を計画的にうまく調整すればなんとでもなるので、お話があるたびにホイホイお引き受けしていたら、なんか、スケジュール帳が土日を含めて埋まってしまい、どーしたものかのうということになってしまいました。
でも、それは、ボクのようなものにお任せいただけるのは、とてもありがたいことです。
それに、12月の安曇野での撮影は泊りがけだったので、「信州割」なる観光需要喚起策の恩恵にあずかり、宿泊したホテルが割安だったり、クーポンをもらったので帰りのサービスエリアでたくさんのお土産と取り替えられました。

喜連川のお土産
喜連川での撮影では、温泉パンがおいしいそうで道の駅で朝食用だけではなくお昼ごはん用にも買ってしまい、道の駅限定というコピーにつられていちごまんじゅうにも手が伸びてしまいました。
こうやって、いろいろな方々から、いろいろなご依頼をいただき、いろいろな経験をさせてもらえるカメラマンという職業は、ほんとありがたいなあと、つくづく思います。


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By;Osamu Hasegawa