【雑記帳 ~常日頃に思うことの羅列~ 2024年1月】 |
めずらしい型だと思うんですが
|
最近、午後3時過ぎに、見かけない電車が通り過ぎて行きます。
以前、臨時電車として走った「GOGO舞浜」と同じ列車なような気がします。
このときも撮り鉄の皆さんは一人もいませんでしたが、午後に走って行くこの列車を撮影する人はいません。
ほぼ同じ時間に毎日通り過ぎていくので撮りやすいと思うのですが、撮影する人がいないということは、あんまり人気のない列車なのでしょうか。
撮り鉄の人たちにとっては「被写体にあらず」というような列車なのでしょうか。
ボクは、けっこうかっこいいと思うんですけれど。
2024年1月28日(日) ぼんぼん彩句(宮部みゆき) |
ぼんぼん彩句(著・宮部みゆき)
|
宮部みゆきさんの「ぼんぼん彩句」を読みました。
俳句を題材にする12の短編小説です。
宮部みゆきさんって、推理小説とかミステリー小説とかの作家だと思っていたので、こんな温かい物語も書かれるのだなあと思いました。
まあ、ところどころに、そういうサスペンス的な要素満タンな物語もありますが・・・・。
俳句はまったくもっての無知なので、俳句と物語がつながっているかどうかわかりませんが、俳句とは別に、一つひとつの物語が温かくて良かったです。
2024年1月24日(水) 東京・地震・たんぽぽ(著・豊島ミホ) |
東京・地震・たんぽぽ(著・豊島ミホ)
|
豊島ミホさんの「東京・地震・たんぽぽ」を読みました。
東京で大地震が発生し、非常時に投げ込まれた人々の心の動きを描く14の連作短編集です。
赤ちゃんと公園での散歩中に被災して崩れた東屋の下敷きになる母親、その母親の夫は職場で被災し同僚たちとの距離感を再確認します。
中学生の女子は、陰湿ないじめで親友が不登校になった苦い思い出があるかつて通っていた小学校に避難するが、そこで、いじめの中心だった少女と出会い、ひったくりの見張りをさせられてしまいます。
そのいじめで不登校になった少女は埼玉へ引越してフリースクールに通っているため大きな被害はなく、貯めていた小遣いでお菓子や日用品などをリュックに入るだけ入れ、困っているであろう「いじめたヤツら」に上から目線で分け与えることで復讐にしようと、避難所になった小学校へ出向きます。
最初の話で里帰りをして災害から逃れた学生が、脱線して大破した電車の中にいて亡くなった学友に大好きだった甘いケーキを献花台に捧げる最終話は、ちょっと泣きました。
発行は2007年なので、東日本大震災や元旦の能登半島地震などが発生する前に書かれていることに驚きです。
感動しました。
なんか、かつて、東日本大震災をモチーフにして芥川賞候補にまでになったけど、けっきょく盗作だったことがバレて大問題になった「美しい顔」っていうのを思い出しました。
あの盗作作家は、その後、新たな作品を出しているのでしょうか。
あの盗作作家は、こういう大災害が起こるたびに、どのような思いをするのでしょうか。
もしかしたら、能登半島地震に関する作品や文献をあさってどれを盗作しようかと、次を狙っているかもしれません。
それでもきっとボクは、こういう大災害が起きたり、大災害をモチーフにする作品を読むたびに、きっと、あの盗作作品を思い出すんだろうなあと思います。
2024年1月22日(月) サマータイム(著・佐藤多佳子) |
サマータイム(著・佐藤多佳子)
|
佐藤多佳子さんのデビュー作品「サマータイム」を読みました。
小学5年生の少年が、左腕を事故で失った少し年上の少年と出会うことから物語が始まります。
癇性な年子の姉が隻腕の少年を好きになり、隻腕の少年も姉が好きなようで、少年はもやもやした気持ちを抱きますが、もやもやしながらも、母親がジャズピアニストの少年が右手だけできれいに奏でるピアノに魅せられていきます。
この三人が出会ってからのことを、三人それぞれが語っていきながら、それぞれのエピソードや思いが重なって、ひとつの物語に仕上げていく構成が圧巻でした。
素晴らしいです。
少し残る雪
|
昨日、初雪が降りました。
天気予想では「夕方に雪」と言っていましたが、昨日は朝から昼過ぎまでよく晴れていて「なんだよ。また外したのか」と疑っていました。
でも、3時くらいから曇り始め、北風が強く吹き、あっという間に真っ暗になってポツポツと雨が降って、夜の初めには雪に変わっていました。
珍しく天気予報が的中です。
あまりアテにならない珍しいことを言ったりやったりすると「明日は雨になるぞ」と揶揄されますが、いや、ほんと、まさに珍しく的中したがゆえの大雪だったのではと思ってしまうくらいです。
2024年1月12日(金) ぽろぽろドール(著・豊島ミホ) |
ぽろぽろドール(著・豊島ミホ)
|
豊島ミホさんの「ぽろぽろドール」を読みました。
人形をモチーフにする6つの短編小説集です。
ちょっと不思議な物語だけれど、人形が醸し出す独特の美しさと不気味さの表現が巧みだなあと思いました。
特に、「めざめる五月」は、幼さに“めばえる”エロティックな感情と子どものいぢわるさが印象的な物語でした。
考えてみると、穢れをうつした人形を川に流したのがひな祭りのおこりだともいうし、人形は昔から人の暮らしにあったのだなあと思いました。
2024年1月10日(水) 嘘つきジェンガ(著・辻村深月) |
嘘つきジェンガ(著・辻村深月)
|
辻村深月さんの「嘘つきジェンガ」を読みました。
詐欺にまつわる3つの短編小説集です。
なんかの書評で知った作品で、構成とか展開とかうまいなあと思います、っていう感じです。
まあ、それくらいで、それ以下でも以上でもない、っていう感じです。
喪中はがきの写真
|
新年あけましておめでとうございます。
今年も、健やかで平穏な一年になりますようにと切に願います。
じつは、今年は喪中の新年なのです。
まあ、亡くなったのは親父の実家の叔母なので、喪に服する親等ではないのですが、まあ、気持ちだけでもという思いです。
--------(以下は、喪中はがきの挨拶文です)--------
親父の実家の叔母が、今年の春の初めに亡くなりました。
コロナ禍以来、久しぶりに従兄姉たちに会い、
毎年夏休みに泊まりに行ったときには、けんかしたり、ケンカしたり、
喧嘩したり、でも、ときどきは仲よく遊んだりした小さいころを
懐かしく思い巡らすお葬式でした。
喪に服する親等ではないのですが、もう叔母に会えないのは、
やっぱり寂しくて哀しいので、勝手に喪中にしよう思い、
新年のご挨拶は失礼させていただきます。
今年も、さまざまにありがとうございました。
新しい年も、お健やかな一年になりますよう、心からお祈りいたします。
|