商品写真やスナップ写真、モデル撮影のグラビア写真、店舗・建物写真などのほか、取材やインタビュー、原稿作成なども評価が高いフリーカマラマン長谷川修のホームページ。写真撮影のほか、動画の撮影、取材やインタビュー、原稿作成なども承ります。写真コンクールや文学賞などでも入賞や入選し、多くの賞を受賞しています。写真も文章も高評価をいただいています。



【雑記帳 ~常日頃に思うことの羅列~ 2022年1月】
 2022年1月31日(月) 新しいカメラ
新しいカメラ
久しぶりにカメラを買いました。
ボクはカメラマンとして仕事をさせてもらっていますが、カメラを新しくすることはあまりないのです。
それは、撮影のときに露出やフォーカスポイントなどを変更することが多いですし、何よりシャッターボタンの位置が違うと「ここぞ」というときにきちんとシャッターを押しづらくて困るので、同じカメラを使い続けたいからです。
なんと言うか、カメラが自分の指先の延長であってほしいのです。
でも、デジタルカメラの場合、シャッターユニットには寿命があり、突然動かなくなってしまうと言われているので定期的にシャッターユニットを交換するか、カメラそのものを新たに買うかなので、今回は新しいカメラを買ったワケです。
けっして「物持ちが良い」とか「ケチ」とかではないのです。
それに、スタジオ(事務所)があったときには銀座にあるキヤノンのサービスステーションまで自転車で行って点検してもらっていましたが、自宅拠点になってので2往復分の時間と費用をかけるのなら新しく買ったほうが効率的だし安心だし、これまでのカメラを予備カメラにまわすのがベストな機材構成と思った次第なのです。

 2022年1月28日(金) 凛(著・蛭田亜紗子)
凛(著・蛭田亜紗子)
蛭田亜紗子さんの「凛」を読みました。
大正時代に苦界とも泥水をすするとも言われる遊郭で娼妓に身をやつし、戦後まもなく網走市議会議員となって女性や貧困にあえぐ人たちに寄り添い続けた中川イセという女性をモデルにするストーリーです。
遊郭だけではなく、奴隷同然の扱いで働かされる開拓人夫たちが暮らすタコ部屋と呼ばれる飯場の過酷さや当時の理不尽な社会状況などなんとも胸が苦しくなるほどのシーンが描かれています。
でも、途中で投げ出さない(投げ出したくないと思う)のは、筆力というものなのでしょうか。
それと、物語の端緒と途中に女子大学生が登場する現代社会が出てくるのですが、「いったい、どのような絡みがあるのだろう」と思いながら読み進めてたどりつくエピローグを読んで、「今の時代は自分の意志で働く場所を選べる」ということであり、それは、かつての先代たちの歩みそのものが開拓してくれたものであると感慨深い思いに浸りました。

 2022年1月26日(水) ホテルローヤル(著・桜木柴乃)
ホテルローヤル(著・桜木柴乃)
桜木柴乃さんの直木賞受賞作品「ホテルローヤル」を読みました。
廃業したラブホテルを時間を遡りながら、そのときどきの男と女の有り様を描く話でした。
直木賞を受賞した作品なので、感動作なのかと思ったら、どんよりと暗い、なんてことはない薄っぺらな展開の話が何の脈略もなく続いている何も残るものでした。

直木賞やら芥川賞やらってニュースでも報道されるくらいなので、受賞作は抜きんでて優れる作品なのかと思うのですが、そんなこたぁないようです。
文学界が「うちの業界で、もっとも優秀じゃろう」ということで認めたからこその受賞作品がこのざまだったら、この受賞作品ほどではないということで選外になったその他大勢の作品はこの受賞作品以下ということであり、したがって、文学界は、こんなざまの作品かこんなざまにも満たない作品しか生み出せないということです。
なんか、出版不況とか印刷媒体が下降線の一途とかという原因はデジタル技術の発達とかとも言われているけれど、まったくもって薄っぺらなものしか生み出せず、魅力的なソフトとして世に送り出せないくせに、「これが文学でござい」とのたまっちまう文学界の劣化そのものにあるんじゃないかと思うワケであります。

 2022年1月18日(火) 房総グランオテル(著・越谷オサム)
房総グランオテル(著・越谷オサム)
越谷オサムさんの「房総グランオテル」を読みました。
海沿いにある家族経営の民宿に、自殺しそうなビジネスウーマン、フーテンのような中年男、コミュ障な鉄オタと事情を抱えるというか、完全にワケがありそうな面々が2泊する3日間の騒動を描くストーリーです。
しかも、この民宿の一人娘と従姉妹も参戦したり、拳銃やら睡眠薬やら海に身投げやらも登場しサスペンスなのかというくらいに騒動がテンヤワンヤに展開していきます。
登場人物たちが、それぞれの役割を楽しんでいるような感じに思えてきて、読み手もワクワクしてきます。
面白く、楽しく、そして温かい物語でした。

 2022年1月15日(土) ウズタマ(著・額賀澪)
ウズタマ(著・額賀澪)
額賀澪さんの「ウズタマ」を読みました。
歪んでしまった父子の関係、血のつながりはなくとも絆で結びついている関係など、家族をテーマにする物語です。
脳梗塞で意識不明のまま昏々と眠り続ける父親、倒れる以前に渡された通帳には記される毎月のように少額のお金が積み立てられた300万円余りの金額、その通帳の存在する理由と密接に関係する青年との関係、大学のときに短い期間つき合った女性との婚約、その女性の娘との関係など、たくさんのトピックをつなげていくと、こんなに見事な感動作になるのです。
いやー。
ほんと、感動しました。

 2022年1月12日(水) 人のセックスを笑うな(DVD)
人のセックスを笑うな(DVD)
少し前に小説を読んだ「人のセックスを笑うな」がDVDになっているようなので観ました。
なんか、とんでもなくよくわからない映画でした。
小説もよくわからなかったのですが、映像になると余計にわからんモンになっていました。
わけわからな間が長かったり、「いったい、どこのシーンにかかってくるのさ」って思えるほどムダムリなシーンが多く、ほんとワケのわからない映画でした。
以前も、よくわからん原作は映像化されてもまったくよくわからんということがありましたが、これもそうです。
よくわからんものは、やはり、何をしても、どこまでいってもよくわからんものなのだなあと、つくづく思い知りました。

 2022年1月7日(金) 大雪
雪にけぶる
一夜明けたら、そこは雪国だった
一夜明けたら、そこは雪国だった
昨日は、大雪になりました。
天気予想では「都心や関東南部でうっすら積もる程度」と言っていたのに、関東北部のボク自宅周辺までドカ雪になりました。
まあ、年明け早々の今日までロケ撮影や取材撮影はないので気をもむことはないのですが、明日からいろいろなプロジェクトが動き始めるので、今日中に雪は溶けてほしいなあと思います。

それにしても、エライ騒ぎになってしまいました。
「雨戸を開けたら、そこは雪国だった」って、かの文豪が言い出しそうなくらいの積雪です。
でも、考えてみたら、ボクたちは一日の雪だけで「おぉ!」とかと言っちゃっていますが、北国や雪国の人たちは毎日なのでしょうからたいへんなんだろうなあと思います。
これくらいの雪でヘコタレていたら、北国の人たちに嗤われてしまいます。

 2022年1月4日(火) ファミリーデイズ(著・瀬尾まいこ)
ファミリーデイズ(著・瀬尾まいこ)
瀬尾まいこさんの子育てエッセイ「ファミリーデイズ」を読みました。
瀬尾さんのエッセイは、教員生活の日々を記した「見えない誰かと」と「ありがとう、さようなら」の2冊を読みましたが、この「ファミリーデイズ」は結婚されて出産し子育ての日々がしたためられています。
小説の作品そのままに温かい日々なのだろうなあと思いをはせてしまいました。
そして、「Today is beautiful. But tomorrow will be more beautiful」「今日はすばらしい。でも、明日はいつももっとすばらしい」という言葉が出てくるのですが、なんか、励まされるような思いがします。
このエッセイは2017年11月に出版されたものなので、こんなコロナ禍の社会状況は想像だにないはずなのに、こういう苦しいときを温めてくれるような一冊でした。

 2022年1月1日(土) 謹賀新年
新年、あけましておめでとうございます。
今年はどんな一年になるのかわかりませんが、一言で表すなら安寧な一年であってほしいなあと思います。
毎年思うことは同じなのですが。
今年も一年、頑張ります。


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By;Osamu Hasegawa