【雑記帳 ~常日頃に思うことの羅列~ 2023年3月】 |
陰性の印
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先月末に、ちょっと大きめなイベントでオフィシャルの記録写真を撮影させていただいたのですが、「すべての来場者は抗原検査をすること」ということになり、会場入り口でボクも検査をしてもらいました。
もし陽性だったら一発退場となるワケで、検査結果が出るまでの間は落ち着かないものでした。
まあ、昨年とはいえ、 全国12都市で取材撮影をさせていただいたあとのPCR検査も陰性だったし、コロナ禍の期間もコロナはもちろん風邪ひとつしなかったので「抗原検査が陽性っていうことはないだろうなあ」とは思いましたが、でも、やっぱり、ちょっと心配なワケです。
結果は陰性で問題はなかったんのですが、こういう検査モノというのは、「身に覚えがない(笑)」と思っていても、なんかオロオロしてしまうものです。
2023年3月28日(火) もし幕末に広報がいたら(著・鈴木正義) |
もし幕末に広報がいたら(著・鈴木正義)
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鈴木正義さんの「もし幕末に広報がいたら」を読みました。
現代の広報マンだったら、歴史上有名な戦や事件、社会や制度の変革などのときに、どんなプレスリリースを出すのか、という内容の書籍でした。
なんか、「だから、なになのさ」っていう、オチのない内容で、あんまり面白くなかったです。
そもそも、本能寺の変のニュースリリースって、誰に向けてのものなのさ、っていうことです。
だいたい、ニュースリリースって、マスコミ向けなのかもしれないけれど、その時代には「マスコミ向け」なんていう考え方も存在しないワケで、そこからして詰まらんのではないかと思ってしまいました。
それに、いくつかはリリースとしていかがなものかっていうのもありました。
残念無残な書籍でした。
出前機
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新狭山駅で電車を降りたら、駅前に蕎麦屋さんがあり、店先に出前機を搭載するオートバイが停めてありました。
開店前の時間帯で、誰もいないようだったので、なんか、民芸博物館にいるかのようにしげしげと見てしまいました。
こういう珍しいものは、見ているだけでわくわくしちゃいます。
かつて昔に読んだ小説の中に、「ハワイロケでトラブルが発生し、出前機をジャイロ代わりにしてビデオカメラを取付けて撮影する」という機転を利かせるシーンがあり、なんか、強烈な印象があり、今でも記憶に残っているし、実際に自分が撮影していても「なんでも活かせるものは活かす」というスピリッツは、ここから生まれたような気がしています。
タイトルは忘れてしまいましたが、たしか喜多嶋隆さんの作品だったと思うので、今一度、読み直してみたいなあと思いました。
そうそう。
市街を歩いていたら、あちらこちらに花が咲いていたので撮影した写真を作品風に仕上げてみました。
2023年3月25日(土) 僕らのごはんは明日で待ってる(著・瀬尾まいこ) |
僕らのごはんは明日で待ってる(著・瀬尾まいこ)
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瀬尾まいこさんの「僕らのごはんは明日で待ってる」を読みました。
兄の死をきっかけに中学生のときから殻に閉じこもってしまった主人公と、その主人公を幼いころから恋心を寄せる女の子の物語です。
大学生のときに感情のすれ違いで離れてしまいそうになっても、再び、一緒になる二人に大きな試練が襲います。
でも、その試練も苦しいけれど、感情を確かめあった二人なら乗り越えて行けるという、温かなメッセージを含んでいるようなストーリーでした。
2023年3月24日(金) ここは夜の水のほとり(著・清水裕貴) |
ここは夜の水のほとり(著・清水裕貴)
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清水裕貴さんの「ここは夜の水のほとり」を読みました。
美術学校や美術をモチーフにした短編小説集です。
少し前に「花盛りの椅子」という短編集を読んだときに、作者プロフィールに「女による女のためのR-18文学賞読者賞受賞作品」とあったので、ちょっと期待して読んでみました。
でも、「花盛りの椅子」と同じで空虚でした。
「女による女のためのR-18文学賞読者賞受賞作品」って、白尾悠さんの「いまは、空しか見えない」とか、日向蓬さんの「マゼンタ100」とか、 豊島ミホさんの「青空チェリー」とか、町田そのこさんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」とか、田中兆子さんの「甘いお菓子は食べません」とか、蛭田亜紗子さんの「自縄自縛の私」とか、とっても良い作品ばかりですが、なんか違いました。
芥川賞とか直木賞とかの受賞作品にもがっかりしたことがありますが、それ以上のがっかりっていう感じです。
そういえば、とんでもない数の文献書籍をそのまま転用して盗作していたことが大問題になった「美しい顔」っていう小説もどきが群像新人文学賞をスルッと受賞して、問題発覚後は作家本人も編集部もだんまりを決め込み、なぜか知らんけど芥川賞候補にもなったことを思い出しました。
まあ、コンクールや賞なんて、この程度のものなのかもしれません。
そういえば、問題となった作家って、今はどうしているのでしょうか。
正々堂々と書き上げた新作を読んでみたいものです。
新作が出ないということは、まあ、あれは、けっきょくのところ盗作だったということなのだと思います。
2023年3月23日(木) 花盛りの椅子(著・清水裕貴) |
花盛りの椅子(著・清水裕貴)
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清水裕貴さんの「花盛りの椅子」を読みました。
古家具をリペアする職人見習いが主人公で、東日本大震災や伊勢湾台風などの災害で傷ついた家具にまつわる物語の短編小説です。
なんかの書評で良いことが書いてあったので読んでみたのですが、それほどでもなかったです。
なんか、こう、もやっとするというか、やっぱりご都合主義なんです、ストーリーの構成や展開が。
いまいちな感じです。
2023年3月20日(月) 神田川デイズ(著・豊島ミホ) |
神田川デイズ(著・豊島ミホ)
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豊島ミホさんの「神田川デイズ」を読みました。
キャンパスライフという光り輝いていそうな場所の大学生たちの話です。
登場するそれぞれ大学生たちは、それぞれに思うことや悩みを抱えています。
今は何者でもないけれど、いずれ何者になれる(なりたい)と思っていた学生時代のボク自身と重なります。
良い物語でした。
2023年3月19日(日) エバーグリーン(著・豊島ミホ) |
エバーグリーン(著・豊島ミホ)
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豊島ミホさんの「エバーグリーン」を読みました。
鬱屈する北国の田舎と飛び出して、ミュージシャンとなって東京で一旗揚げることを夢見る中学三年生男子と、地味で目立たない漫画家志望の中学三年生女子が、卒業の日に「10年後に、初めて言葉を交わした場所での再会」を約束し、10年の歳月が流れて大人になった二人の心模様を描いた物語です。
男子は東京へ行くこともなく変わらず鬱屈した10年を過ごし、女子は漫画家としてデビューし東京で暮らしていて、でも、それぞれが「再会の約束」に捕らわれているようなモヤモヤした日々の描き方が巧いなあと思いました。
二人には、それぞれの思いを抱いて、それぞれの場所で、それぞれの今を、つつがなく暮らしてほしいなあと思える作品でした。
2023年3月18日(土) 陽の子雨の子(著・豊島ミホ) |
陽の子雨の子(著・豊島ミホ)
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豊島ミホさんの「陽の子雨の子」を読みました。
灰色の点々が見えるという中学生、その中学生に精神的に依存しようとする祖母からの相続不動産で生活する女性、その女性のヒモであるプー太郎の3人の話です。
なんか、ずべての登場人物に共感ができないからか、なかなか読み進められませんでした。
けっきょく、何が言いたいのか、まったくもってよくわからない物語でした。
ビルの隙間の空
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2022年6月に茗荷谷駅近くのスタジオ(事務所)を閉じて自宅拠点にしても仕事の量はあまり変わることはなく(増えているかも)、仕事の作業の流れも確立できて、精神的にも経費的(笑)にも穏やかな毎日なのです。
でも、都内での取材撮影が、午前と午後の二本立てとかになってしまうと、合間をどうするかちょっと困っていたのです。
スタジオ(事務所)があったときには、午前の取材撮影が終われば、一度スタジオ(事務所)へ戻って撮影データをバックアップしたりお昼ご飯を食べたりして、再び、午後からの取材撮影に出かけるという感じでした。
でも、拠点は埼玉なので、都内から自宅に戻るというのは時間的にも経費的にも、あまり良いことはないのです。
たとえば、一本目が10時から始まって11時ちょっと過ぎに終わってしまい、二本目は14時からとかだと、中途半端に時間を持て余してしまうのです。
カフェとかでも良いのでしょうけど、あまり人が多い室内に長時間いるのはちょっと怖いですし、どうしたものかと思ってしまうのです。
そういうときに、ちょっと時間をつぶせそうな場所を発見しました。
屋外のそこは、人はあまりいなくて、花壇の縁はベンチ状になっていて座れるし、良い感じの場所です。
ここだったら、2時間くらい時間をつぶせます。
ただ、好天のときは良いですが、寒いときとか雨降りのときとかだと、どうしたものかと思います。
まあ、そのときはそのときで、って感じでしょうか。
桜田門
二重橋だよ、おっかさん
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先週金曜日の3月3日は、霞が関で打合せを兼ねたロケハンでした。
天気も良かったので、帰りは江戸城内を経由して東京駅へ散策がてら向かおうと思い立ち、警視庁の脇から信号を渡って桜田門の前に着いたときに思い出したのは、「桜田門外の変って、3月3日だったのでは」ということです。
桜田門のところにあった解説を読むと、果たして桜田門外の変は旧暦の3月3日でした。
事変が起きたときは大雪だったようですが、この日は「春よのー」と心ほどける温かな陽気でした。
せっかくなので東御苑にも立ち寄ろうと思たったのですが、月曜日と金曜日は閉まっているとのことで残念でした。
そうそう。
江戸城から行幸通りを歩いているときに高い建物を背後に従える東京駅舎を見て思ったのですが、江戸城の天守閣って天守台も含めても高さが60メートル足らずって言われているので、こんなにも高いビルが立ち並ぶ風景を見慣れた身からすると「大したことねぇじゃん」と思いました。
だって、たとえば、江戸城天守よりもほんの少し低いだけの大阪城天守なんか、通天閣から眺めても探すのがたいへんなくらい、周りのビルに比べたら小っちゃく見えてしまいます。
まあ、江戸時代に生きていた人たちにとっては江戸城天守は仰ぎ見る対象だったのかもしれないけれど、高く大きな建物を見慣れてしまうと大したことねぇなあと思えてくるのです。
大きくなりました
こんな感じです
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南側の犬走りにプランターを並べて種を蒔いた蕪が、大きく成長してくれました。
蕪は以前、楽たねクンを使って種を蒔いてビニールハウスの中で育てたのですが、葉っぱばっかり成長しても実はあまり大きくならなかったので、どうしたものかと考えたのです。
ボクの家は、南側は空き地で北側は田んぼと風が良く通り、冬の北風は強くて冷たくて寒冷紗なんかでは何の役にも立たないのでビニールハウスの中で育ててみたのですが、実が大きくならないのです。
そこで、北風が当たらず、一日中日向になる南側の犬走りにプランターを置いて育ててみようという思いつきです。
10月末くらいに種を蒔いたのですが、さすがに厳冬期は「どうしたものか」と思うくらい、なかなか大きくならなかったのですが、節分を過ぎるころから葉っぱが広がってきて、土から顔を出す実も大きくなりました。
塩昆布とあえて浅漬けにしたのですが、柔らかな実で美味しいです。
部ニールハウスや寒冷紗などで覆っていないので、葉っぱが虫に食われちゃうのではと案じましたが、冬は虫がいないのか無傷で、葉っぱも美味しく食べられました。
この方法は、思った以上に良い感じだし、一袋の中に種はいっぱい入っていて、まだまだあるので、つくり続けようと思います。
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